2015/2/24

『桐島、部活やめるってよ』
便利な世の中になったもので
出張先からの車中、気まぐれに最近ご無沙汰な映画でもみることにした。
不意に出会ってしまった衝撃的な作品だった。
映画部の前田くんがゾンビ映画を撮っていた時に吹奏楽部の部長から「遊びですか?」と言われる。
そこで彼は否定するのだけど、
見ているこちらは、心の中で悲しさが溢れ出してやみません。
私自身は美術部だったのですが、
その話をするとなんだか「かっこいいですね」という事をたまにいわれることがある。
実際はそんなことはまるでなく、彼ら映画部に近い。
ダサくて、メガネで、暗くて、臭くて、地味で、運動音痴で・・・。
学校における見えないがはっきりと存在する階級制度の最下層にいることを余儀なくされる世界。
そこに身を置いていた事を思い出した。
私がスポーツをしない(したことがない)事は知人の間で知られたことだ。
屋上で撮影をしているところを一方的に邪魔されるシーンで、その原点を思い出した気がした。
多分、スポーツ自体が嫌いなのではなくてスポーツ部に対する何かなのだね。
絵の具ばかりを捏ねくり回していた階級の自分を思い出した。
当時、童貞高校生がマニュキュアを買い集めての作品づくりは端からみたら変態的だと思う。
どれだけ繕っても根底は変わりはしないし、誰が何をいおうがどうってことない。
ああ、そうか私はその延長線上で今があるから「仕事」だなんて単語言われてもピンとこないわけだ。
もっとカッコ悪い居場所に戻った方がいいと感じた。
繕っちゃいけませんね。
「結果や目的・成果になんの意味があるの?」
そんなことを感じさせてくれた映画でした。

> 田中英一のコトバ