2017/9/8

なりわいメモ

この場所は以前から変わりなく、比較的スタッフの子どもの
出入りが頻繁な工房です。
もちろん、わたしの子らも頻繁に出入りします。

最近、地域の子育て世代の女性陣にカトラリースタッフとして
一部の工程を担ってもらっています。
彼女らは活動全体に対しても興味をもってくれる方ばかりで、
ある意味お弟子さんより積極的かもしれません。
「工房の生業に興味があるようならカウンターでお茶でものみながら、
活動の様子をみてたらどうですか?」と声がけしています。
なかにはお子さんがまだ小さく手が離れず、同伴で訪れることを
躊躇う方もいるようです。

スタッフが仕事も含めてお子様連れで工房を訪れることを歓迎しています。
もちろんそこには「子どもの動きに対する想像力」が重要になってきます。
厳しいようですが誰でもいいとは、あえていいません。

「むすひ」は比較的大人向けの空間のため、粗末に扱っては
いけない本や工芸品があります。
「母屋」には危険な機械が稼働しています。
自然環境が豊かですが、泥だらけで「むすひ」にはいることも
歓迎しません。
  
おむつ替えなんてまったく気にすることはありません。もちろん授乳もね。
 
だから「子どもの動きに対する想像力」が必要になります。
そういう視線がもてるようであれば、同行してもまったく問題ありません。
むしろ歓迎します。
それはきっと同じ子であっても月齢年齢によって違ってくるでしょう。
日によってコンディションも違ってくるでしょう。
兄弟姉妹でも違ってくると思います。
 
大人子どもに関わらず、「居場所」というものは、そういうことなのかもしれません。
 

– – 追記 – –
「むすひ」という場所は生き物です。
私たちは動物における微生物のようなもの。
「居場所」がどう生きるかは微生物の影響を大きく受けるし、
微生物もまた「居場所」の影響を大きく受けます。
そして何より微生物の活動がなければ「居場所」は存在すらできません。
里山の存在とおなじ構図ですね。

> 田中英一のコトバ