2017/9/4

小三とドラクエのノスタルジア
 
息子がドラクエをはじめた。
PS4版。
そりゃもう迫力の画面で、
モニターも大きいものだから仰け反るほど。
 
確か、私がはじめてドラクエ(もちろん1st)に出会ったのは、親友宅。
主人公の名前を好きなように設定できることや、
自由にフィールドを歩き回れること。
何もかも新鮮で驚きだった。
直樹くん(通称なおちゃん)が操作する画面を食い入るように
見ていた気がする。(記憶違いだったらごめん)
 
人口の多い我々世代は巧みにマーケティングに利用され、
その手のひらで踊らされていたのでしょう。
そして、今もまんまとその罠にはまっている訳です。
 
多少のノスタルジアを感じながらも、
基本的に漢字表記が多いことに気がつき、
あの頃の違いと、対象とする年代の狙いになるほどと感じる。
(お子様はDSをしてねってことですね)
 
そういえば、通称なおちゃんとは
あるとき突然連絡が途絶えた。
もちろん気にはなっていたので、毎年7月の彼の誕生日にSNSを
検索することにしていた。
 
今年の彼の誕生日に検索がヒット。
久しぶりにやりとりをデジタルに交わす。
不器用で友達がいなくて彼に頼りっきりだった少年期、
彼にどれだけ助けられただろう。
 
当時は「えいちゃん」という呼称で呼ばれていた。
故郷を強制的に離れて、最近会った人にそう呼ばれると無性に
違和感を感じてしまうのはそのせいだろう。
気持ちのどこかで、そう呼んでいいのは故郷の友人だけだと
感じているのだと思う。
 
息子たちも、きっとあっという間に白髪頭のおじさんになる。
そしてきっと同じようにノスタルジアを語るだろう。
私もあっという間に墓の中に違いない。
 
もうすぐ今日が終わる、やり残したことはないかい?
なんて青臭い曲がきこえる。

わたしにはやり残したことがある。

> 田中英一のコトバ